NMAT・JMATとは
NMATとは「管理者適正検査」と呼ばれる検査のひとつで、中間管理職への昇進試験で多く使われる検査方法です。一方JMATは「中堅社員適正検査」と呼ばれ、中堅社員への昇進試験や中途採用で活用されています。
NMAT・JMATの構成
- 検査Ⅰ:言語能力適正検査(国語) 約30分
- 検査Ⅱ:非言語能力適正検査(数学) 約40分
- 検査Ⅲ:性格検査
- 検査Ⅳ:指向検査 Ⅲ,Ⅳ合わせて40分
検査Ⅱカテゴリ
1.集合 2.割合 3.損益 4.推論 5.確率 6.速度 7.集合応用 8.図表読み取り 9.グラフ読み取り 10.工程表 11.フローチャート
この中でも「検査Ⅱ:非言語能力適正検査(数学)」は最も対策が必要です。
制限時間がかなり短いので、問題を素早く理解し、素早く計算する高い能力が求められます。本記事では、「10.工程表」について、例題を通じて、効率的でおすすめの解き方を解説します。

工程表の例題
例題
ある製造工程はAからFの6つの作業から成り立っている。それぞれの作業には以下の条件がある
- 作業Cに取り掛かる前に作業Aが終わっていること
- 作業Dに取り掛かる前に作業AとBが終わっていること
- 作業Eに取り掛かる前に作業Dが終わっていること
- 作業Fに取り掛かる前に作業CとEが終わっていること
それぞれの作業日数は以下の通りである。

- 問1:全作業が終了する最短日数は何日か?
- 問2:予定通りに全作業が終了すると、作業Cと並行する作業は何か?
- 問3:1日休んでも全作業の終了日程に影響のない作業はどれか?
- 問4:作業Fが作業Eの終了を待つ必要がない時、全作業は何日短縮されるか?
問1:全作業が終了する最短日数は何日か?
ポイント
工程表を書き出そう。
横軸に作業日数を、縦軸にそれぞれの作業を並べます。問題文の条件に注意しながら日程表を作ると、以下のようになります。制約条件は矢印を使うと理解しやすいのでオススメです。

工程表の最後の作業の終了日を確認します。
答え:19日
問2:予定通りに全作業が終了すると、作業Cと並行する作業は何か?
この問題は、問1で工程表を作っておけば簡単に解けます。

工程表でCと並列している作業を確認します。
答え:作業Dと作業E
問3:1日休んでも全作業の終了日程に影響のない作業はどれか?
この問題も、問1で作った工程表を使うと便利です。

工程表の矢印が真下に伸びている工程は、1日休むとその分だけ全作業の終了日程が遅れてしまいます。
つまり、①矢印が斜めに伸びている工程、②矢印が出ていない工程、が1日休んでも問題ない工程になります。
この問題では②矢印が出ていない工程は存在しないので、①矢印が斜めに伸びている工程を答えます。
答え:工程B、工程C
問4:作業Fが作業Eの終了を待つ必要がない時、全作業は何日短縮されるか?
問題文から、作業Fは作業Cと作業Eの終了を待っていることが分かります。作業Eの終了を待つ必要がないということは、作業Cだけの終了を待つ必要があるということです。つまり、以下のような工程表になります。

答え:17日
まとめ
本記事では、NMAT・JMATの検査Ⅱ:非言語能力適正検査(数学)の効率的な解き方を紹介しました。
NMAT・JMATとは
NMATとは「管理者適正検査」と呼ばれる検査のひとつで、中間管理職への昇進試験で多く使われる検査方法です。一方JMATは「中堅社員適正検査」と呼ばれ、中堅社員への昇進試験や中途採用で活用されています。
カテゴリ
1.集合 2.割合 3.損益 4.推論 5.確率 6.速度 7.集合応用 8.図表読み取り 9.グラフ読み取り 10.工程表 11.フローチャート
本記事では、「10.工程表」について、例題を通じて、効率的でおすすめの解き方を解説しました。
関連リンク
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