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QC検定合格に向けて第3回:管理活動・PDCA・問題解決・課題解決

QC検定合格に向けて第3回:管理活動・PDCA・問題解決・課題解決

本記事では、QC検定 ( 品質管理検定 ) 合格のために必要な知識を解説します。

最後には演習問題がありますので、本記事で学んだ内容の復習にどうぞ。

本記事では、QCの基本的な考え方を学びます。

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QC検定 ( 品質管理検定 ) とは?

QCとは Quality Control ( 品質管理 ) の頭文字です。企業が生み出す製品やサービスの品質を管理する活動です。

QC検定とは、品質管理に関する知識を評価する試験です。試験では、主に以下の知識が問われます。

  • 品質管理の手法や考え方
  • 品質管理の実践
  • 改善能力などの知識

管理活動 ( 維持活動 )

QC検定合格に向けて第3回:管理活動・PDCA・問題解決・課題解決

企業が行う、品質を管理する活動は、大きく分けて2つあります。

1つは「維持活動」で2つ目は「改善活動」です。

本章では、1つ目の「改善活動」について紹介します。

維持活動とは、現状の維持と再発防止に重点を置いた管理活動です。日常管理とほぼ同義です。

もう少し具体的に説明すると、目的に合致したバラツキの無い商品やサービスを安定・維持して生み出していくため、標準に従って作業することです。

そのためには、適正な標準の設定、教育、訓練が必要です。

維持活動の例

  • 従業員の技能を維持するための教育
  • 標準作業をまとめた作業指示書
  • 機械や設備の日々の点検

管理活動 ( 改善活動 )

企業が行う、品質を管理する活動は、大きく分けて2つあります。

1つは「維持活動」で2つ目は「改善活動」です。

本章では、2つ目の「改善活動」について紹介します。

改善活動は、現状での作業における問題点を発見し、より良い作業の状態を生み出す活動です。

もう少し具体的に説明すると、現在の品質を良くしたり、原価を下げたり、仕事の間違いを減らしたり、他部門の人達が仕事をやりやすくなるように、仕事のやり方を変えることです。

改善活動の例

  • 今よりも性能が良く、製品の品質が上がる機械に買い替える
  • 不要な製造工程を削除して、製造コストを下げる
  • RPAを使って、人によるパソコン作業の時間を減らす

※RPA=ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)。人間が行う作業をコンピューター技術を活用して代行・代替する取り組み

PDCAとSDCA

QC検定合格に向けて第3回:管理活動・PDCA・問題解決・課題解決

PDCAとは、計画(PLAN)→実行(DO)→確認(CHECK)→修正(ACT)のサイクルを繰り返すことで、絶えず改善し続ける経営管理の方法です。

ビジネスパーソンでPDCAを知らない人は、もはや少ないと思いますが、品質管理の世界でもPDCAは基本です。

一方で、SDCAは計画(PLAN)の代わりに標準化(STANDARD)に変えたものです。

こちらは、PDCAほど一般的ではありません。

SDCAは、標準化された仕事を行い、その結果を確認し、必要に応じて標準を修正する改善活動です。

PDCAもSDCAも、その意図する目的は同じです。これらのサイクルを継続的に回すことで、継続的改善を行うことが重要なのです。

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継続的改善

JIS Q 9024では、継続的改善は「問題又は課題を特定し、問題解決又は課題解決を繰り返し行う改善」と定義されています。

問題を見つけてはそれを解決し、新たな問題を見つけてはそれを解決し・・・と繰り返すことで、レベルアップを続けることが、継続的改善です。

継続的改善の手法に「QCストーリー」というものがあります。

QCストーリーとは、問題解決の標準的な手順で、一般に以下のステップで行われます。

QCストーリーのステップ

  • テーマの選定
  • 現状の把握と目標の設定
  • 活動計画の作成
  • 要因の解析
  • 対策の検討と実施
  • 効果の確認
  • 標準化と管理の定着

問題と課題

  • 問題は「あるべき姿と現実のギャップ」です。
  • 課題は「ありたい姿と現状のギャップ」です。

ここで「あるべき姿」「ありたい姿」とは理想の状態です。

そのため、問題(課題)が無いということ自体が問題(課題)と、言われています。これは「今が最高の状態」ということはあり得ないということが理由です。

あるべき(ありたい)姿と現実(現状)のギャップを埋める方法にQCストーリーというものがあります。

QCストーリーとは、過去の数多くの問題解決の事例を元に一般化された問題解決の手法です。

QCストーリーには、以下の2つのタイプがあります。

  • 問題解決型QCストーリー
  • 課題解決型QCストーリー

問題解決型QCストーリー

「あるべき姿と現実のギャップ」を埋めるための手法が問題解決型QCストーリーです。

問題解決型QCストーリーは、すでに存在している問題を把握することが第一ステップで不可欠です。

その後、その真の原因を分析し、対策を計画します。

そして最後に、教訓を標準化という形で組織の文化へ浸透させます。

問題解決型QCストーリーのステップ

  • テーマの選定
  • 現状の把握と目標の設定
  • 活動計画の作成
  • 要因の解析
  • 対策の検討と実施
  • 効果の確認
  • 標準化と管理の定着
  • 反省と今後の対応

課題解決型QCストーリー

「ありたい姿と現状のギャップ」を埋めるための手法が課題解決型QCストーリーです。

課題解決型QCストーリーは、まだ存在しない、これから起こるであろう課題を設定することが第一ステップで、問題解決型QCストーリーとの違いになります。

その後、問題解決型QCストーリーでは、問題の真の原因を分析しますが、課題解決型QCストーリーでは、仮説を立ててそのシナリオを描き、実行します。

そして最後に、教訓を標準化という形で組織の文化へ浸透させます。

課題解決型QCストーリーのステップ

  • テーマの選定
  • 攻め所と目標の設定
  • 方策の立案
  • 成功シナリオの追究
  • 成功シナリオの実施
  • 効果の確認
  • 標準化と管理の定着
  • 反省と今後の対応

まとめ

本記事では、QC検定 ( 品質管理検定 ) 合格のために必要な知識を解説しました。

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