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【解説付き】損益計算書P/Lの用語を英語で言うと?(IFRS対応)

【解説付き】損益計算書P/Lの用語を英語で言うと?(IFRS対応)

財務・会計・経理でよく使う用語の英単語を紹介します。日本国内の多くの企業では、会計報告の方法を、日本独自の方式から、国際基準(IFRS)に変更するなどの国際化の流れが激化しています。IFRS化に伴い会計報告書も英語が使われるものが主流になってきています。

ビジネスパーソンとしては、この時代の流れに乗り遅れないように、財務・会計・経理の英単語をしっかりと把握しておきたいところ。

これらの英単語は覚えづらいように感じるかもしれませんが、覚え方のコツを掴んでしまえば、英語が得意でない人でも簡単に覚えることができます。

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損益計算書:Profit and loss

損益計算書は英語で「Profit and loss」と言います。利益を表すProfitと、損失を表すLossを足し合わせて「Profit and loss」です。

Profit と lossの頭文字を使って、損益計算書のことをPL(もしくはP/L)とも呼びます。

「Profit and loss」を直訳すると”益損”計算書になってしまいますが、日本語では”損益”という言葉しかないので、英語と日本語では、逆になりますが細かいことは気にしないでおきましょう。

売上高:Net sales

売上高は英語で「Net sales」と呼びます。

Salesは、日本語でもセールという言葉があるので、売上や売ることを連想するのは難しくないと思います。

一方で、Netは、インターネットや網を意味する言葉を連想してしまいますが、ここではNetのもう一つの意味である「正味の」「結局の」「最終の」という意味で使っています。

Net salesの直訳

  • 正味の売り上げ
  • 結局の売り上げ
  • 最終の売り上げ

= 売上高

【解説付き】損益計算書P/Lの用語を英語で言うと?(IFRS対応)

売上総利益:Gross profit

売上総利益とは、売上高から売上原価を差し引いた利益です。大雑把な利益という意味で粗利とも呼ばれます。

なお、売上原価には製品やサービスに直接的にかかった費用(加工費、材料費、製造人件費など)が含まれています。真の利益を求めるためには直接的にかかっていない費用(広告費や事務所のテナント料など)も含む必要があります。

つまり、売上総利益をまとめるとこんな感じ↓になります。

売上総利益(粗利)=

売上高 売上原価(加工費、材料費、製造人件費など)

売上総利益は「Gross profit」と呼びます。

Profitは、損益計算書(Profit and loss)でも出てきた、利益を表す英単語です。

一方で「Gross」は「全体の」「大まかな」「大雑把な」という意味です。

売上総利益は、直接的にかかっていない費用を含めていない利益なので、大雑把な利益という意味でGrossという英単語が使われています。

売上原価:Cost of sales

売上原価は「Cost of sales」です。英語のほぼ直訳で日本語になります。

  • 「セールスにかかったコスト」=「売上げにかかった原価」=「売上原価」

売上原価とは、製品やサービスに直接的にかかった費用をさします。具体的には以下のような費用をさしますが、飲食、製造、サービス業などの業種によって若干解釈が異なります。

売上原価に含まれる費用

  • 加工費
  • 材料費
  • 加工に使う設備費
  • 人件費

営業利益:Operation profit (income)

営業利益とは、上で紹介した売上総利益から「販売費」及び「一般管理費」をさらに引いたもので、営業活動を含めてかかった費用を考慮した利益です。

営業利益とは

  • =売上総利益-販売費-一般管理費
  • =売上高-製造原価-販売費-一般管理費

「販売費」と「一般管理費」は、同列の項目「販売費および一般管理費」と表されることもあります。「販売費」と「一般管理費」は次に紹介します。

営業利益は英語で「Operation profit」もしくは「Operation income」と言います。

Operationは日本語でも、作戦や業務を意味する言葉(オペレーション)として浸透しています。営業利益は、製品やサービスを生み出すのに直接かかった費用と間接的にかかった費用を考慮した利益です。つまりすべての業務(オペレーション)を考慮した利益ということで、Operationという言葉が使われます。

Operationの後は利益を意味するProfitか、収入を意味するincomeが使われます。どちらを使うかは企業によって様々ですが、Profitの方が一般的です。

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販売費及び一般管理費:Selling, general and administrative expenses

販売費とは

  • 販売にかかる費用
  • =「広告費」「営業マンの給料」「輸送費」「保管費」など

一般管理費とは

  • 会社の一般管理業務に必要な全ての経費
  • =「経理部の給料」「水道光熱費」「家賃」など

「販売」は、売ることを通してかかった費用という意味で、Sellingという英語が使われます。

「一般管理」は、一般を意味するGeneralと、管理を意味するAdministrativeという英語を合わせたものです。

最後の「費」は、費用を意味するExpensesという英単語です。

つまり、「販売費及び一般管理費」はそのまま直訳で「Selling, general and administrative expenses」となります。

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経常利益:Ordinary income(profit)

経常利益とは、営業利益から、それ以外(本業以外)の利益や損失を足したり引いたりした利益になります。

営業以外(本業以外)の利益や損失は「営業外利益」「営業外費用」と表現されます。

経常利益とは

  • 営業利益+営業外利益-営業外費用
  • =売上総利益-販売費-一般管理費+営業外利益-営業外費用
  • =売上高-売上原価-販売費-一般管理費+営業外利益-営業外費用

経常利益は英語で「Ordinary income」もしくは「Ordinary profit」と呼ばれます。

「Ordinary」は「普通の」という意味の英単語です。経常利益は本業だけでなく、本業以外の損益も加味した利益で、会社のほぼすべての活動を考慮した利益であることから、Ordinary という言葉が使われています。

営業外利益:Non-operating income

営業外費用:Non-operating expenses

会社の本業以外の利益や費用です。「営業”外”」=「Non-operating」という言葉が使われます。「Income」はそのまま「利益」や「収益」の意味で、「Expenses」はそのまま「費用」の意味です。

営業外利益(収益)に含まれる項目

  • 株の配当金
  • 株の購入、売却
  • 不動産の購入、売却
  • 為替の利益や損失

税引き前当期純利益:Income before income taxes

税引き前当期純利益は、経常利益から、それ以外の利益や損失を足したり引いたりした利益になります。経常利益以外の利益や損失は「特別利益」「特別損失」と表現されます。

税引き前当期純利益とは

  • 経常利益+特別利益-特別損失
  • =営業利益+営業外利益-営業外費用+特別利益-特別損失
  • =売上総利益-販売費-一般管理費+営業外利益-営業外費用+特別利益-特別損失
  • =売上高-売上原価-販売費-一般管理費+営業外利益-営業外費用+特別利益-特別損失

税引き前純利益は英語で「Income before income taxes」になります。税引き前純利益のほぼ直訳です。

【解説付き】損益計算書P/Lの用語を英語で言うと?(IFRS対応)

特別利益:Extraordinary income

特別損失:Extraordinary losses

特別利益(損失)とは、会社経営において企業の業務内容に直接関係なく、特別に発生した金額的にも大きな利益(損失)のことをいいます。

特別利益(損失)の例

  • 土地や建物、車両等を売却(購入)した際に得た固定資産売却益(損)
  • 有価証券を売却(購入)することにより得た投資有価証券売却益(損)
  • 関係会社を売却(購入)した際に得た関係会社株式売却益(損)

英語では特別利益は「Extraordinary income」、特別損失は「Extraordinary losses」と言います。「Extraordinary」=「Extra(特別の)」+「Ordinary(普通の)」という意味になります。

当期純利益:Net Income

当期純利益は、税引前当期純利益から税金を差し引いた後の金額で、これが企業の最終的な儲けになります。

差し引きされる税金とは

  • 法人税
  • 住民税
  • 事業税

当期純利益は英語で「Net income」と呼びます。 Netは、インターネットや網を意味する言葉を連想してしまいますが、ここではNetのもう一つの意味である「正味の」「結局の」「最終の」という意味で使っています。

まとめ

財務・会計・経理でよく使う用語の英単語を紹介します。日本国内の多くの企業では、会計報告の方法を、日本独自の方式から、国際基準(IFRS)に変更するなどの国際化の流れが激化しています。IFRS化に伴い会計報告書も英語が使われるものが主流になってきています。

ビジネスパーソンとしては、この時代の流れに乗り遅れないように、財務・会計・経理の英単語をしっかりと把握しておきたいところ。

これらの英単語は覚えづらいように感じるかもしれませんが、覚え方のコツを掴んでしまえば、英語が得意でない人でも簡単に覚えることができます。

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