不合格な小論文書き方4選!例文で攻略コツ紹介【入試/就職/昇進】

不合格な小論文書き方4選!例文で攻略コツ紹介【入試/就職/昇進】 仕事や日常に役立つスキル
不合格な小論文書き方4選!例文で攻略コツ紹介【入試/就職/昇進】

小論文には、どんな試験にも共通した不合格の原因があります。

この原因は、多くの受験者がやりがちで、多くの採点者が減点にしたくなるものばかりです。

本記事では、不合格の原因を4つ厳選し、具体的な解説や対策を例文を使って紹介します。

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不合格原因:「問題文の指示」に正しく答えない

質問の意図が分かっていない

小論文の試験が始まったら、まず一番初めにすべきことは「文章を書き始める」ことではありません。

「問題の意図を理解する」ことです。

「そんなの当たり前だ。分かってるよ」と思われるかもしれませんが、ここを間違えるとどんなに残りの時間を頑張っても無駄になってしまいます。

そして、意外にもここでつまずく人は多いです。

「問題の意図を理解する」をもう少し掘り下げましょう。次のように分解、解釈ができます。

  • 問題の意図 = 抑えるべきポイント + 答えるべきポイント

抑えるべきポイントとは

  • 問題文の前半に多い
  • 「○○を踏まえて」「課長の立場で」など書かれる

答えるべきポイントとは

  • 問題文の後半に多い
  • 「あなたはどうするか?」「あなたの考えを述べろ」など書かれる

例文
あなたにとって、指導するとはどのようなことか、あなたの考えを述べろ

回答例
私にとって指導するとは、勇気を与えることである。私が中学2年生の時、当時数学の勉強でつまづいていた私に、担任の先生は担当教科ではないにも関わらず「まずは基礎問題を解いて自信をつけよう」と声をかけ、私のために問題を用意し、放課後、私が理解できるまで問題の解き方を何度も教えてもらった。彼の優しい言葉に勇気を与えられ、苦手な数学に真正面から取り組むことができ、今では私の得意分野になっている。彼のように、指導を通じて生徒に勇気を与えられる教員に私はなりたい。

まず、前半の「あなたにとって」が抑えるべきポイントです。「あなた」について聞かれているので、一般論や抽象的な言葉は避けましょう。あなたの具体的なエピソードや体験を交えて書くという前提を抑えておきましょう。

次に、後半の「あなたの考えを述べろ」が答えるべきポイントです。「あなたの考え」を聞かれているので、こちらも一般論や抽象論は避けましょう。

回答例としては、まず前半であなたの「指導」に関するエピソードを紹介し、そこからあなたの考えを展開させましょう。問題文で「あなた」という言葉が2回使われて強調されています。そのため回答もあなたのこと掘り下げるように一貫させましょう。

一般論や抽象的な言葉は、なにかデータを参考にする程度であれば使っても良いですが、使いすぎると、採点者から「問題の意図を理解していない」と判断されてしまいます。多くても全体の一割程度の文字数に抑えるべきでしょう。

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あなたの文章「なにが言いたいの?」ってなってませんか?

まずは結論から

いざ回答を書き出すときに起こりがちなミスが「結局何が言いたいのか分からない」というミスです。

文章は起承転結であるべきという固定概念のまま書き始めてしまうと、途中で話の流れがあっちこっち行ったり、結論と途中の話の展開がかみ合わなくなってしまったりしてしまうというミスを起こしてしまうかもしれません。

そこでおすすめなのは、思い切って「結論から書く」という方法です。

結論から書くメリット

  • 話の着地点を意識しながら書き進められる
  • 書いている途中に話が脱線したら気付ける
  • 採点者に話の大筋を理解してもらえる

例文
あなたが当社を志望する理由を述べなさい。

回答例
(書き出し)私が御社を志望するのは、幼い頃からの夢を実現するためです。
(書き出し)私が御社を志望するのは、企業理念「○○」に共感するためです。

書き出しの時点で、結論を書いてしまうことで、この後の話の展開が自然に繋がります。前者であれば幼いころのエピソードを、後者であれば企業理念とあなたの考えの共通点について掘り下げるように話を続けても何ら不自然はありません。

一方で、結論無しにいきなり「私は幼いころ…」と書き出してしまうと、採点者は「志望理由を聞いているのに何で?」とびっくりし、不自然さを感じてしまうかもしれません。

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不合格原因:「具体的」に描けていない

問題の意図を理解し「抑えるべきポイント」「答えるべきポイント」を把握して「結論から」書き出したあなたが、次に犯しやすいミスは「具体的に書かない」というミスです。

まず理解しておきたいことですが、小論文は「あたりまえの一般論や抽象論を述べる場所ではない」ということです。

そんなことは、新聞やネット記事を見ればいくらでも書いてあります。求められているのは、もっとあなたの内面に踏み込んだ回答です。

小論文では、あなたの理解力、思考力、考察力、論理展開力を測るためにあります。いわばあなたの人間として深さを測るために行われているのです。

あなたの人間としての深さをアピールするためには「あなたがどんな体験をしてどう感じたのか」「あなたはこれからどうしていきたいのか」を具体的に書き記す必要があります。

実体験、数字を使おう

入学試験や採用試験で志望動機は100%聞かれます。志望動機を「具体的」に伝えるコツは、「実体験や数字を使う」です。

志望動機に繋がる過去のあなた体験を書いたり、あなたのやってきたことをPRするために成果を数字で書くことができると良いでしょう。

例文
あなたが理想とする教員像を書きなさい

回答例
私が理想とする教員像は、私が中学2年生の時の担任の先生である。当時数学の勉強でつまづいていた私に、担当教科ではないにも関わらず「まずは基礎問題を解いて自信をつけよう」と声をかけ、私のために問題を用意し、放課後、私が理解できるまで問題の解き方を何度も教えてもらった。彼のように、生徒の悩みに共感し、真剣に寄り添って悩みを一緒に解決してくれる教員像が私の理想である。

『 「まずは基礎問題を解いて自信をつけよう」と声をかけ、私のために問題を用意し、放課後、私が理解できるまで問題の解き方を何度も教えてもらった。 』の部分が、実際に体験した具体的なエピソードであなたの理想とする教員像をかなり分かりやすく表現できています。

具体的な行動を示そう

昇進試験などで、問題解決的な設問のときに「具体的に」書くためには「具体的な行動」を示しましょう。昇進試験でよく出されるテーマとして、あなたの所属する組織の問題を挙げ、その問題を解決するためにどのようなアプローチを取るか問われる問題があります。

例文
職場の安全意識を高めるためにあなたは何をするか?あなたの所属する部署の問題を挙げて考えを述べよ。

回答例
 私の職場は製造部である。危険な機械で作業する従業員の連携が取れないと災害に繋がるりかねない。そこで私は、コミュニケーションを活性化させるで安全意識を高める。
 毎日夕方にミーティングを開き、部員の一日の仕事を振り返りヒヤリハットを共有する場を設ける。また、ここで出た意見は部員全員の目につくホワイトボードに対策とともに記入する。危険を言語化し、体験を共有し、対策を一緒に考える機会を設けることで、部員の危険への感度を上げ、安全意識を高める。

一段落目で『コミュニケーションを活性化させることで安全意識を高める』と述べられています。このままで終わらせてはいけません。二段落目の『 毎日夕方にミーティングを開き、部員の一日の仕事を振り返りヒヤリハットを共有する場を設ける。また、ここで出た意見は部員全員の目につくホワイトボードに対策とともに記入する。 』で、あなたが取り組む予定のアクションが具体的に示されています。

不合格原因:「話の流れ」が整理されていない

問題の意図を理解し「抑えるべきポイント」「答えるべきポイント」を把握して、「結論から」書き出し「具体的に」書けたあなたが、次に犯しやすいミスは「話の流れが整理されていない」というミスです。

論文を書き出してみると、伝えたいこと、補足したいことが頭の中から溢れすぎて、以下のようなミスを犯してしまいます。

話の流れが整理できないと起きるミス

  • 文字数が足りなくなる
  • 文章が増長になる
  • 同じ話を繰り返してしまう
  • 結論と途中の文章がかみ合わない
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あなたの文章、流れが整理されてますか?

PREPの順で話の大枠を決めてから補足する

そんなときに使えるテクニックがPREP法というものです。PREP法とは、以下の英単語の頭文字で、この順番に沿って伝えると相手に伝えやすくなる、伝え方のテクニックです。

主にコンサル業界で基礎中の基礎として浸透しているテクニックです。

PREPとは

  • P:Point(結論)
  • R:Reason(結論の理由)
  • E:Example(結論の例)
  • P:Point(結論をもう一度)

番のポイントは、始めと終わりで2回結論を述べるという点です。問題文の指示に正しく答えるためのテクニックで、始めに結論から書き出すというテクニックを紹介しましたが、さらに最後にももう一度結論を付け加えます。

1000文字を超える長文の論文の場合、たとえ始めに結論を書いたとしても、採点者は読んでいる間に、結論を忘れてしまいます。そこで最後にもう一度結論を繰り返すことで、採点者にあなたの主張の核となる部分を思い出させることができます。

最後に結論をもう一度繰り返すことには別のメリットもあります。それは、途中に話の脱線があったときに気づきやすくなるという点です。冒頭で結論を書いてそこから議論を展開し、最後に結論の集約するように文章がつながっていないと不自然に感じるので、途中で話が脱線したら気づきやすくなります。

冒頭と最後の結論の間には、R:Reason(結論の理由)→E:Example(結論の例)が入ります。R:Reason(結論の理由)で結論を補強し、E:Example(結論の例)で結論の幅を広げます。

例文
部下との連携を高めるために何に取り組むか、考えを述べなさい。

回答例
 私は部下との連携を高めるために、部下との対話に力を入れる。なぜなら、対話がもたらす相互理解により業務の効率が高まるだけでなく、対話から生まれる気づきがイノベーションを起こすきっかけとなるからだ。
 まず、週に一度の連絡会を実施する。重要なイベントや会社の方針を伝えることで、目指すべき方向のベクトル合わせを行う。メンバーのベクトルが合っている組織は能力をを十分に発揮し、不足を補うことができるため業務効率が高まる。次に、月に一度の相談会を実施する。部下の悩みに耳を傾け共感し、ともに答えを探すことで、新たな気づきを発見することにつながる。新たな気づきを仕事に反映しそれを積み重ねることで、大きな成果につながる。
 以上の理由から、私は部下との連携を高めるため、部下との対話に力を入れる。

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不合格原因:「文字数のバランス」が悪い

文字数のバランス感覚を整えておくことは、小論文では非常に重要です。割くべき部分に文字数を割いて、不要な部分の文字数を減らすことで、論点の核となる部分に力を入れることができます。

一方で、文字数のバランスが悪く、重要な部分の言葉が少なく、どうでもいい部分に文字数を割いている文章は、採点者から「問題の主旨を理解していない」と受け取られてしまい、大きな減点に繋がります。

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文章もバランスが悪いと、崩れて台無しになります。

問題文を読んだら、文字数のバランスを決める

小論文で一番重要な部分に文字数を割くために有効な方法は「問題文を読んだら、書き始める前に文字数のバランスを決める」ことです。

そのためには、まず問題文の中で重要な部分を見つけることが重要です。

例文
 あなたが学生生活で力を入れて取り組んだことはなにか、またその経験を今後の仕事でどのように活かしていくか、述べよ。

問題文でのキーワードは「学生生活で力を入れて取り組んだこと」と「その経験を今後の仕事でどのように活かすか」の2つであることを見つけるのは、難しくありません。

注意すべきは、前者はあくまでも議論のきっかけであり、真に重要なのは後者であるという点です。つまり、後者に多くの文字数を割くべきです。

「学生生活で力を入れて取り組んだこと」と「その経験を今後の仕事でどのように活かすか」で、1:2もしくは1:3くらいのバランスが好ましいです。

回答例
 私が学生生活で力を入れて取り組んだことは、飲食店でのアルバイトだ。アルバイトでは、自分の担当に責任とプライドを持ちつつ、仲間と互いにフォローしあうことで、チームの力を最大限活かせることを学んだ。
 私はこの経験を、御社の営業職でお客様からの信頼を獲得することに活かせると考える。営業職では、担当法人や担当エリアなどの担当が各社員に振り分けられている。自分の担当に責任とプライドを持ち、担当となるお客様に月に1度程度の頻度でこまめに電話や面会で接することで、悩みや要望・期待を聞き出し、それに真摯に対応することで、お客様から信頼を得ることができる。また、トラブル対応などで営業仲間が手一杯になっているときは、仲間の手が回っていない営業活動を引き継いだり、お客様に対応が遅れる旨のフォローの連絡をすることで、お客様からの信頼を失わず、機会損失を防ぐことができる。

1段落目:97文字
2段落目:280文字

「無駄な言葉」「無くても良い言葉」は削る

文字数制限が厳しい小論文では、バランスを整えるだけでは不十分な場合もあります。そのときは「無駄な言葉」や「無くても良い言葉」(無くても意味が通じる言葉)を削りましょう。

例文
 あなたが学生生活で力を入れて取り組んだことはなにか、またその経験を今後の仕事でどのように活かしていくか、述べよ。

回答例
 私が学生生活で力を入れて取り組んだことは、飲食店でのアルバイトだ。飲食店のアルバイトでは、キッチンやホールといった自分の担当に責任とプライドを持ちつつ、アルバイト仲間と互いにフォローしあうことで、チームの力を最大限に活かせることを学んだ。
 私はこの経験を、御社の営業職でお客様からの信頼を獲得することに活かせると考える。営業職では、多くの場合担当法人や担当エリアなどの担当が各社員に振り分けられている。私は自分の担当に責任とプライドを持ち、自分の担当となるお客様に月に1度程度の頻度でこまめに電話や面会で接することで、お客様から悩みや要望・期待を聞き出し、それに真摯に対応することで、お客様から信頼を得ることができる。また、トラブル対応などで他の営業仲間が手一杯になっているときは、仲間の手が回っていない営業活動を引き継いだり、お客様に対応が遅れる旨のフォローの連絡をすることで、お客様からの信頼を失わず、機会損失を防ぐことができる。

下線部が不要な言葉。下線部を削ることで39文字確保できた。

まとめ

小論文には、どんな試験にも共通した不合格の原因があります。

この原因は、多くの受験者がやりがちで、多くの採点者が減点にしたくなるものばかりです。

本記事では、不合格の原因を4つ厳選し、具体的な解説や対策を例文を使って紹介しました。

  • 不合格原因:「問題文の指示」に正しく答えない
  • 不合格原因:「具体的」に描けていない
  • 不合格原因:「話の流れ」が整理されていない
  • 不合格原因:「文字数のバランス」が悪い

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